はい、みなさんどうもこんにちわ!
cloverlogのナツ(@natsu_cloverlog)です!
・コバの仕上げの方法が分からない!
・コバの仕上げはいつもトコノールで磨いているだけだけど他に方法が無いのかな??
・実際にどうやってコバを仕上げるか知りたい!
上記のようなことに疑問を持っている方に向けて記事を書いて行きます。
一般的にレザークラフトをしていると革を切ったり、張り付けたりして縫って作っていくものですが最後にはコバを仕上げる必要があります。
でもコバは切りっぱなしでもぶっちゃけいいものです。
しかし見栄えや出来栄えを考えるとコバを仕上げた方が絶対に良い見栄えに出来栄えになります。
そんな作品のクオリティに関係してくるコバの仕上げ方法を今回は紹介したいと思います。
contents
レザークラフトのコバ仕上げ方法3選【磨き・染色・ヘリ返し】
レザークラフトをしている方はコバをどのように処理していますか??
磨いていますか??染色していますか??他にもいろいろな方法があると思います。
コバの仕上げと言っても種類はいろいろあります。
なのでは今回は一般的な革のコバ仕上げ方法3選を紹介したいと思います。
まずはコバの仕上げ方法には【磨き・染色・ヘリ返し】の3種類があります。
詳しく解説、仕上げ方の紹介をしていこうと思います。
そもそもコバとはどこの部分??
レザークラフトをしているとコバと言う部分は当たり前に知っていると思いますが初心者のために一応解説したいと思います。
一般的にはコバと呼ばれる部分は「革を切り出した端」の事を言います。
具体的にはこんな部分です。
革は切り出した後は仕上げをしないとガサガサで見栄えが悪い状態です。
もちろん人によってはコバはこのままでいいって人もいると思いますが正直、見栄えが悪いのでコバの仕上げは必須だと思います。
ちなみにショップで売っているレザー商品はだいたいコバの処理はしてあります。
磨いてあったり染色してあったりしています。
試しに自分の財布やキーケース、カバンなどを見てもらえば分かると思います。
ちゃんとコバの仕上げがされていませんか??
なのでレザークラフトでも出来ればちゃんとコバを処理した方がいいと思っています。
コバの仕上げ方
ではコバの仕上げ方を紹介していきたいと思います。
先程、【コバ磨き・コバ染色・ヘリ返し】の3種類があると紹介しました。
なので順に紹介したいと思います。
コバ磨き
まずはコバ磨きです。
レザークラフトで一般的なコバ仕上げ方です。
こんな感じにコバを仕上げます。
トコノールや水で磨いたり、熱を加えたり知る方法です。
コバ磨きと言っても人によってやり方が異なる事が多いです。トコノールで磨いた後に水で磨いてまたトコノールで磨いたりと何回も繰り返して最後に熱を加えて完成とか時間をかけて完成させる人もいます。
自分の場合はトコノールだけで磨いて2~3回磨きます。
正直、自分はこの磨きでのコバの仕上げは苦手なのでやり方を参考程度にしていただければ幸いです!笑
まずはサンプルとしてあらかじめ張り合わせて縫った革を用意しました。
1.コバを整える
まず革のコバを平らに整えます。
革を切り出して貼り付けるとどうしても少しズレてしまいます。
なので合わせたコバを均等にするためにしっかりと合わせます。
使う道具はヤスリとか革包丁を使って整えます。
2.ヘリ落としで角を落とす
次は革の角をヘリ落としで切り取ります。
3.トコノールでコバを磨く
最後にコバにトコノールを塗布してコーンスリッカーで磨きます。
キレイにコバを仕上げるには何回かトコノールで磨いてヤスリでコバを磨いてという事を繰り貸すとキレイなコバになります。
他にも水を付けたり、熱を加えて磨くとキレイになります。
この部分は自分でこれはキレイになる!これはちょっとキレイにならない!とか試しながらやるといいです。
4.完成
コバをトコノールで磨くと完成です。
コバの染色
次に紹介するのはコバの染色によるコバの仕上げ方法です。
こんな感じにコバが仕上がります。
市販の財布とかによく使われている方法です。
コバに革専用の染色液を塗布してコバをコーティングして仕上げます。
染色液にはいろいろな種類があります。赤、青、緑、黒などたくさんの色があります。
なので自分のお気に入りの革の色に合う染色液があります。
ではコバの染色による仕上げ方法の紹介になります。
こちらもサンプルを用意しました。
1.コバを磨く
まずコバを染色する前に先ほど説明したようにコバを磨きます。
2.コバの染色
コバ磨きが終わればコバを染色していきます。
コバを染色する時は目打ちなどに染色液を付けて染色するとやりやすいです。
もしくは綿棒とかでやっても大丈夫です。
3.完成
コバの染色が完了すれば20分~30分乾燥させて完成です。
補足1
メーカーのホームページでコバの染色は革を切ってからそのまま染めるようにやり方が記載されていました。
今回、コバ磨きも行ったうえで染色しましたが革を切りっぱなしで染色したらどうなるか気になったので作って見ました。
それがこちらです。
まぁ予想通り角ばった感じになりましたね。
これはこれで悪くないと思いますのでお好みで使ってみるといいですね。
補足2
今回使用したの染色液が協進エルのバスコと言う物です。
塗る時に使うようなスポンジが付いてますが正直使いにくいです。
理由は一気に大量の染色液が出てしまうのでキレイに塗布出来ないです。
なので目打ちや綿棒で塗布する方がキレイになります。
ちなみになんで協進エルのバスコを使用したのかには理由があります。
自分は糸は主にポリエステルボンド糸(ビニモMBT)を使用しているのですがこの糸のカラーコードとバスコのカラーコードが一緒になっているからです。
つまりカラーコードが一致していれば糸の色とコバの色を一緒にすることが出来るからです。
ちなみに今回は紺のポリエステルボンド糸18番、バスコ18番を使って色を一緒にしました。
ヘリ返し
最後に紹介するのがヘリ返しによるコバの仕上げ方法です。
ヘリ返しは革を内側に折り曲げてコバを仕上げる方法です。
こちらになります。
裏側はこんな感じです。
財布の内側によく使われている方法です。
正直コバが一番キレイになるのですが個人でこのヘリ返しをするとなるとちょっと面倒な方法です。
もちろんサンプルで説明します。
1.革の端を漉く
まずはヘリ返しをする革の端を漉いていきます。
漉く時はガラス板の上でやるとやりやすいです。
だいたい革の端の1cmくらいの部分を漉いて革を折りこむくらいに漉きます。
基準としては元の厚さの半分まで漉けばヘリ返しが出来るようになります。
例えば1㎜の革をヘリ返しするとなると革の端を0.5mmくらいまで漉けばOKです。
ちょっと見にくいですがこんな感じまで漉けばオッケーです。
この漉く作業はめちゃくちゃ大変なのです。例えば財布を全部ヘリ返しでコバを仕上げようとすればめちゃくちゃ大変になります。
でもコバはめちゃくちゃキレイになります。
ちなみに革漉き機があれば一瞬で完成します。
もしレザークラフトをしていて資金が豊富であれば革漉き機を導入してみてもいいと思います。
2.接着剤を使って革を貼り付ける
漉いた革通しを接着剤を使って貼り付けます。
この時ローラーがあると貼り付けやすいです。
この時、注意して欲しいのが革を貼り付ける時に平行に貼り付けるようにしてください。
斜めになるとそのままコバが斜めになってしまいます。
3.穴を開けて縫っていく
ここまで作業が終わればあとはいつも通り縫っていきます。
まずは穴を開けます。
そして縫っていきます。
4.完成
縫い終われば完成です。
まとめ 【磨き・染色・ヘリ返し】
記事のポイントをまとめます。
・コバ処理には【磨き・染色・ヘリ返し】があります。
・コバ磨きは何度も磨いてキレイなコバにしよう
・染色液のバスコはポリエステルボンド糸(ビニモMBT)のカラーコードは一緒
・ヘリ返しは革の漉き具合がポイント
以上がレザークラフトのコバ仕上げ方法3選【磨き・染色・ヘリ返し】になります。
一般的にレザークラフトで使われるのはコバ磨きです。
多くのレザークラフターはコバ磨きしかやらないのではないのでしょうか??
でも他のコバ処理も実践してみて欲しいと思います。
自分も最初はコバ磨きしかしたことが無かったのですがコバの染色を初めてしてみた時は意外といいなーって思いました。
それ以降はぼちぼち染色液を使うようになりました。
なのでみなさん色んなやり方に挑戦してみてください!